CASE #02

ディップ株式会社 様 日本最大級のアルバイト・パート求人情報サイト「バイトル」

「バイトル」のクラウドリフト、「AWS Summit 2022」において成功事例として堂々登壇。
絶対に失敗が許されないプロジェクトを陰で支えたのは、INSIGHTのPostgreSQLコンサルティングサービス「ProTune」。

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「はたらこねっと」プロジェクトにおけるINSIGHTの実績を高く評価

dip 浅岡:「はたらこねっと」に引き続き、「バイトル」についても自社データセンターからAWSへのクラウドリフトを完遂しています。「バイトル」はdipの中核事業であるだけに、とりわけパフォーマンスの担保には細心の注意を払う必要がありました。そのため「はたらこねっと」プロジェクトで実力が証明されていたINSIGHTに「ぜひバイトルもお願いしたい」、そう考えたのは自明の理によるものでした。

dip 増井:「はたらこねっと」プロジェクトから継続してINSIGHTに参画してもらったこともあり、前回以上に作業が進めやすかったですね。たとえ弊社から直接的な依頼がなかったとしても、率先して潜在的な課題を見つけ出し、解決策とセットで提示してくれるプロフェッショナリズムに感銘を受けました。

dip 阿部:INSIGHTのパフォーマンス検証は網羅性が高く、わずかな実行計画の変化も見逃しません。事実、特定の条件下においてのみ検索速度が大幅に低下する事象が存在しました。このとき、INSIGHTが提示した複数の解決策のなかから最適解とされるものを選択した結果、今も安定稼働を続けています。

dip 浅岡:たとえば「より高速な全文検索の仕組みを導入できないか」など、保守的な企業であれば踏み込んでこないような切り口で提案してくるのはINSIGHTならではと感じます。もちろん、すべての提案が導入に結びつくわけではありません。しかし、その積極性が嬉しいのです。

dip 黒岩:こちらが依頼したことをしっかりやり切ってくれる、という事実は本当にありがたく、スケジュールも組みやすかったです。なにか課題が浮かび上がったときも、最適解を的確に提示してくれるので非常に安心できました。「バイトル」プロジェクトは最終的にクラウドリフトの成功事例として社内外で評価されるに至り、私自身も「AWS Summit 2022」に登壇する栄誉に浴することができました。「転ばぬ先の杖」としてプロジェクトを支援してくれたINSIGHTには心から感謝しています。

求人広告業界のリーディングカンパニーとしての使命

INSIGHT 石原:「はたらこねっと」や「バイトル」といった、dip様の中核事業が次々とクラウドリフトを果たしています。その目的と背景、それから課題などがあれば教えてください。

dip 黒岩:現在、弊社では「自社データセンターをなくす」という取り組みを実施しています。クラウドリフトのメリットは、やはりフットワークの軽さとスケーラビリティにあります。直近の顕在化リスクとしてはAWSの利用料金が為替レートの影響を受けやすいことです。(注:2022年、急激な円相場の変動を受けた発言)

dip 浅岡:求人広告には季節性があります。たとえば大型連休や長期休暇の時期は求人需要が増える傾向にあるので、オートスケールが可能なシステム基盤でなければ対応が難しい側面があります。dipには求人広告業界のリーディングカンパニーとして、そのポジションにふさわしいサービス品質を提供し続ける使命があります。利用者にストレスを感じさせない検索速度や安定性を極限まで追及していきたい。そのためにもクラウドリフトを進めていくことのメリットは大きいと判断しています。

dip 阿部:AWSのAuroraのように、クラウドネイティブなデータベースが今後は存在感を増してくるはずです。ベンダーフリーであるPostgreSQLは、このようなサービスの将来性を占ううえでも重要な要素の一つだと理解しています。

「ProTune」に対する評価

INSIGHT 石原:INSIGHTのPostgreSQLコンサルティングサービス「ProTune」について、率直な感想をお聞かせください。

dip 阿部:やはり特筆すべきは「石原さんの優しさ」ではないでしょうか(笑)。一般的に「口だけ出して手は動かさない」コンサルタントも多いなか、石原さんは驚くほど親身にサポートしてくれました。これは本当に心強かったです。

dip 増井:技術面に対する評価はもちろんのこと、メンバーの思いやプロジェクトの事情を汲み取りながら、それぞれのケースにおいて最善策や次善策を提示してくれたことが何よりも安心感につながりました。お互いの信頼関係を構築できたことで、コミュニケーションは円滑そのものでしたね。

dip 浅岡:日本国内にPostgreSQLを専門領域とする企業が少ないなかで、INSIGHTは非常に頼もしい存在です。今後はAuroraなどのクラウドネイティブなデータベースもカバーされることを期待しています!

dip 黒岩:私もPostgreSQLに特化した専門性は、さらに尖らせてほしいと思います。コンサルティングファームならではの全体を俯瞰した視点と、上流から下流までを網羅する細やかな技術力を持ち合わせていることは、とても特徴的です。今後とも、ぜひよろしくお願いします!

INSIGHT 石原:もったいないお言葉をありがとうございます!こちらこそ、よろしくお願いします。

これからのdipとINSIGHTの関わり

INSIGHT 石原:今後、dip様が予定されているプロジェクト計画などにおいて、INSIGHTがお役に立てることはございますか?

dip 増井:やはりPostgreSQLのパフォーマンスチューニングに特化している企業がINSIGHT以外に見当たらない、というのが実感としてあります。これからもクラウドリフトの動きは加速していくので、引き続き力になってもらえると嬉しいです。

dip 浅岡:PostgreSQLはバージョンアップによる機能向上が目に見えて大きい反面、内部仕様の変更にともなってパフォーマンスの影響を受けやすいので、そこはぜひINSIGHTにコンサルティングを依頼したいと思いますね。

dip 黒岩:今後、弊社ではAWSに関連したプロジェクトが増える予定なので、サーバーレスコンピューティングの分野にもコミットしていくような展開を期待しています。

dip 阿部:私の課ではデータベース監視にも注力しているので、こちらも合わせて情報共有をお願いしたいです。

INSIGHT 石原:dip様のご期待に少しでも応えられるよう、これからも技術を磨いてまいります。ありがとうございました。